インターネットは現代の生活に欠かせない一部となっていますが、その自由度は国によって大きく異なります。一部の国では政府によるコンテンツの検閲や、ウェブサイトやSNSの利用、VPN接続の規制が行われています。VPNは、暗号化された仮想的な専用線を構築するサービスで、プライバシーの保護や安全性の向上がそのメリットです。一方で、一部の国ではVPNの利用が規制されており、これは政府による検閲から逃れる手段となり得るためです。インターネットの自由は、国民の表現の自由を尊重する上で不可欠です。今回は、国際NGO団体「Freedom House」の調査(2023年)の調査を基に、世界各国のインターネットの自由度とVPN規制(NordVPN調査)に関する情報をまとめました。
世界各国のインターネット自由度
世界各国のインターネット自由度は、その国のインターネット利用者が、インターネットを自由に利用できる程度を示す指標です。インターネット自由度は、Freedom on the Net指数に基づいて評価されます。また、NordVPNの調査に基づき、各国の最新のVPN規制についても示しています。
Freedom on the Net指数の見方
Freedom on the Net指数は、以下の「質問のチェックリスト」をもとに各国のインターネットの自由のレベルを測定したものです。質問のチェックリストは、「アクセスの障害」「コンテンツの制限」「ユーザー権利の侵害」の3つのカテゴリに分類されます。